手を出したとき、なんか向きが合わない日がある
つかもうと手を伸ばした瞬間、指先だけがふっと迷う日があります。そこにあるはずの像が、触れる直前でわずかにほどけ、手の動きがそっと止まる場面です。
物の位置や向きが変わったわけではなくても、その日の視界の流れと手の動きが静かにずれることがあります。向き、角度、そして手の方向──そのどれかがかすかに揺れると、触れる前の像がゆっくり書き換わります。
向きがそろわない日は、触れる前の像がそっと寄り道をする
近くの物の向きが少しそろわない日は、触れる直前の像が別の方向へ軽く寄り、指先が向かう道筋がふっと揺れることがあります。手が伸びているのに、入り口だけが静かにずれる時間です。
向きの気配については、向きがそろっていないと、なんだか触りづらいときで扱っています。わずかな違いでも、像がどちらへ向かっていると読まれるのかが変わり、触れ始めの入口がそっと切り替わります。
角度の入口が変わると、手前と奥の立ち上がりがゆっくり入れ替わる
視界に触れる角度がいつもと違う日は、手前と奥のどちらが先に立ち上がるかが揺れます。つかむつもりの位置が少し遠く映ったり、手前が急に強く読まれたりして、つかみ始めの一歩が静かに入れ替わる場面です。
こうした像の入口の揺れは、そこにあるのに、目に入らない瞬間があるにも続いています。立ち上がりの順番がふっと変わるだけで、指が向かう方向もゆるやかにほどけていきます。
手の方向がほどける日は、つかみかけた動きが静かに止まる
手の向かう軌道と、物がそこにある向きがそっと噛み合わない日があります。触れる直前で指の方向がふっと緩み、つかむ動きがいったん止まる時間です。位置は同じでも、手が向かいたい向きがゆるく揺れています。
この“手の方向の揺れ”は、手を伸ばした瞬間、「あれ、違うな」と感じる日があるにも重なります。動きの流れがわずかに変わるだけで、触れる前の像のまとまりもそっと変わります。
触れる前の像がほどけると、つかむ一歩がゆっくり揺れる
向き、角度、手の方向──その日の気配が薄く重なると、触れる前の像が静かにほどけていきます。つかむはずの入口が軽く揺れ、指先がどこへ向かえばいいのかをそっと探し直す時間が生まれます。
こうした日の触れにくさは、物の向きよりも、見え方と手の流れがわずかにずれることで起きています。その揺れの形を知っていると、“向きが合わない日”の小さな迷いはゆっくり薄れていきます。
位置や動作の揺れがどの層でつながるかは、三つの層をまとめたページにあります。
三つの層で読む流れ

