三つの層で読む、位置と動作の流れ

位置と動作が変わりやすい場面の、三つの層

位置の捉え方や、動作の向きがそろいにくくなる場面には、 共通する三つの層があります。 視界や距離の揺れが生まれる層、動作の途中で向きや高さが変わりやすい層、 置いたあとに基準がまとまりにくい層。 この三つは、静かに並びながら全体の流れをつくっています。


前提の層

物がどこにあるように読まれるか、その基盤になる層です。 視界の端で位置が薄く感じられること、 手前と奥の距離がそろわないまま残ること、 境界が弱く読まれることなどが含まれます。

  • 視界の端で位置が読みにくくなる
  • 手前と奥の距離が揺れやすい
  • 置いた場所の境界が薄まる

動作の層

手を伸ばす途中で向きが合いにくくなったり、 高さや奥行きがわずかに入れ替わる層です。 前提の層で生まれた揺れが、そのまま動作の途中に現れることがあります。

  • 触ろうとした向きがそろいにくい
  • 高さが軽くずれたまま残る
  • 奥行きの読みが途中で変わる

戻りの層

置いたあとに物が手前へ寄りやすくなったり、 似た物がまとまりにくくなったりする層です。 動作の層で生まれたわずかな揺れが、置き場の基準にも反映されることがあります。

  • 手前側に寄りやすい配置
  • 類似物が混ざりやすい並び
  • 戻る基準がそろいにくい置き場

三つの層が並ぶ順序

前提 → 動作 → 戻り の順に層が並ぶことで、 位置の揺れがどこから流れ、どこへ向かうのかが静かに見えてきます。 どの層から触れてもよいですが、三つをこの順でたどると、 全体のつながりが自然に立ち上がります。

  1. 前提の層(位置・視界)
  2. 動作の層(向き・高さ・奥行き)
  3. 戻りの層(寄り・基準)

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